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インデックス投資の本を、学べること・向く人・読む量で比べました。
本の主張を公開データで確かめた結果も添えて、選ぶ材料にしています。
結論として、迷ったら『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』から読むのが近道です。
- 日本で、どの口座で何を買うかまで知りたい人:『ほったらかし投資術』
- なぜ市場の平均を取るのか、わけから知りたい人:『敗者のゲーム』
- まとまったお金の入れ方に迷っている人:『JUST KEEP BUYING』
選ぶ軸は「学びたいこと」「出版年と制度のずれ」「読む量」の3つです。
これからインデックス投資を学ぶ人と、どの本から読むか決めたい人に向けて書きました。
詳しい検証の数字は、本ごとの検証記事に譲ります。
| 書名 | 向く人 | 学べること | 出版年 | 分量と読む時間 |
|---|---|---|---|---|
| 敗者のゲーム[原著第8版] | わけから納得したい人 | 市場の平均を取るわけ | 2022年 | 12.9万字ほど(4時間20分ほど) |
| 投資の大原則[第2版] | 短い1冊で全体をつかみたい人 | 貯蓄・分散・リバランス | 2018年 | 7.1万字ほど(2時間20分ほど) |
| 全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 | 日本で何を買うか決めたい人 | 口座と商品の選び方 | 2022年 | 9.6万字ほど(3時間10分ほど) |
| JUST KEEP BUYING | お金の入れ方に迷う人 | 一括か積み立てか、いつ買うか | 2023年 | 15.9万字ほど(5時間20分ほど) |
| FIRE 早期リタイア術 | お金の使い方まで考えたい人 | 4%ルールと取り崩し | 2020年 | 15.0万字ほど(5時間ほど) |
文字数は電子版の本文を当方で数えたもので、読む時間は1分500字として割り出しました。
インデックス投資の本は3つの軸で選ぶ
1冊目は「何を学びたいか」で決め、出版年と読む量は確かめ用の軸にすると迷いません。
学びたいことで1冊目を決める
インデックス投資は、市場全体の動きに沿って値が動くファンドなどを、長く持ち続けるやり方です。
インデックス投資の本は、どこを学ぶかによって、扱う話が違います。
- 考え方:なぜ市場の平均を取るのか(敗者のゲーム、投資の大原則)
- 始め方:どの口座で、何を、いくら買うか(ほったらかし投資術)
- 入れ方と使い方:いつ買うか、どう取り崩すか(JUST KEEP BUYING、FIRE)
今何に迷っているかで1冊目を選ぶと、最後まで読みやすくなります。
出版年と新NISAのずれを知っておく
5冊とも、新NISAが始まった2024年1月より前に出た本です。
そのため、制度の金額や口座の説明は、それぞれの出版のときのものになっています。
本の中で日本の制度がどう書かれているかを、当方で確かめました。
| 書名 | 日本の制度の書き方 |
|---|---|
| 敗者のゲーム | NISAやiDeCoの話はない。アメリカの401(k)を扱う章がある |
| 投資の大原則 | 訳者の補足とあとがきで、つみたてNISAとiDeCoに触れる |
| ほったらかし投資術 | 一般NISA・つみたてNISA・iDeCoの使い方を説明。新NISAは、出たときの予定の形で書いている |
| JUST KEEP BUYING | 本文はアメリカの話。訳者のあとがきで、2024年からのNISAの拡充に触れる |
| FIRE | 著者はカナダで働いていた夫婦で、日本の制度の話はない |
今の新NISAの枠は、金融庁のページでは次のとおりです(2026年10月28日確認)。
- つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円で、合わせて年360万円
- 生涯で持てる上限は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円まで
- 非課税で持てる期間は無期限で、売った分の枠は次の年から戻る
出典:金融庁 NISA特設ウェブサイト「NISAを知る」(2026年10月28日確認)
考え方は本で学び、枠の金額や条件は金融庁のページで見る、と分けて読むのが安全です。
読む量と読む時間で決める
いちばん短い『投資の大原則』と、いちばん長い『JUST KEEP BUYING』では、本文の量に2倍を超える差があります。
まず全体をつかみたいなら、短い本から入るのも1つの手でしょう。
主張をデータで確かめた結果で決める
当サイトとYouTube「数字で見る投資ラボ」では、本の主張を公開データで計算し直しています。
判定は「支持」「一部支持」「支持されなかった」の3つです。
| 書名 | 確かめた主張 | 判定 |
|---|---|---|
| 敗者のゲーム | 大きく上がった日を逃すと、成績が大きく落ちる | 支持 |
| 投資の大原則 | 失われた10年でも、分散とリバランスでお金が増えた | 支持(その10年について) |
| ほったらかし投資術 | 株は1年で最悪3分の1ほど減ることがある | 支持 |
| JUST KEEP BUYING | まとまったお金は、早く入れたほうが有利なことが多い | 支持 |
| FIRE | 資産の4%ずつ使っても、30年もつ確率は約95% | 支持 |
5冊とも、本の中心の主張は、過去のデータと大きくずれていませんでした。
一方で「一部支持」にとどまった主張もあり、その中身は本ごとの節に書きます。
『敗者のゲーム[原著第8版]』は市場の平均を取るわけを学ぶ本
『敗者のゲーム[原著第8版]』は、チャールズ・エリスの本の日本語版で、2022年に日本経済新聞出版から出ました。
初めの版は1985年で、版を重ねて中身を新しくしてきた本です。
著者は、年金などの大きなお金を運用する機関に、助言してきた人です。
『敗者のゲーム』で学べること3つ
- プロの運用が、市場の平均に勝ちにくくなったわけ(第1章で扱う考え)
- 売り買いのタイミングをはかるほど、大きく上がる日を逃しやすいこと(第4章)
- 相場が荒れたときに動かないよう、運用の方針を先に決めておく意味
本では、インデックス投資を「勝つやりかた」ではなく「負けにくいやりかた」として説明しています。
向くのは、持ち続けるわけがほしい人
向くのは、相場が荒れると売りたくなる人と、持ち続けるわけを自分の中に持ちたい人です。
売り買いのタイミングで市場に勝つやり方を探している人には向きません。
注意点は、アメリカの401(k)など、アメリカの制度をもとにした章があることです。
日本の口座の使い方は、『ほったらかし投資術』で補うと迷いません。
「最良の10日」の主張は100年のデータでも支持
本では、36年のうちもっとも上がった10日を逃すだけで、年率が大きく下がるとしています。
当方の計算でも、本とほぼ同じ数字になりました。
年率とは、1年あたりにならした増えかたのことです。
| 逃した日数 | 年率 | 1が何倍になったか |
|---|---|---|
| 0日(持ち続け) | 11.09% | 44.0倍 |
| 10日 | 8.94% | 21.77倍 |
| 20日 | 7.49% | 13.47倍 |
| 30日 | 6.22% | 8.78倍 |
本の数字は11.4%・9.2%・7.7%で、判定は「支持」です。
1926年7月から2026年8月の100年でも、最良の10日を逃すと、利益の63.7%が消えました。
本にある「3分の2」と、ほぼ同じです。
- 本にない視点:1990〜2025年の最良の10日のうち9日は、高値から20%以上下げた相場の中にあった
- 日本株(円建て、1990〜2026年):持ち続けると年率3.38%、最良の10日を逃すと0.79%
円建ては、ドルでの成績を、円に直して見た数字のことです。
編集部は、暴落の近くで売ると、最良の日も一緒に逃しやすいと見ています。
出典:Kenneth R. French Data Library(2026年8月版)/日本銀行のデータ(計算は2026年10月25日)
なぜインデックスなのかを、わけから知りたい人はこちら:『敗者のゲーム[原著第8版]』(Kindle版、Amazon)
『投資の大原則[第2版]』は分散とリバランスを短く学ぶ本
『投資の大原則[第2版]』は、バートン・マルキールとチャールズ・エリスが書いた本で、2018年に日本経済新聞出版社から出ました。
マルキールは、『ウォール街のランダム・ウォーカー』を書いた人でもあります。
本文は約7.1万字で、5冊のなかでいちばん短い本です。
『投資の大原則』で学べること3つ
- 投資より先に、早くお金をため始めることの意味(第Ⅰ章)
- コストの安いインデックス・ファンドを使うわけ
- 株と債券、国内と海外に分けて、毎年もとのわりあいにもどす考え(第Ⅲ章)
この「毎年もとのわりあいにもどす」ことを、リバランスと呼びます。
値動きで崩れた持ち物の割合を、決めた割合にそろえ直す作業です。
債券は、国や会社にお金を貸して、利子を受け取る商品を指します。
向くのは、基本を短く押さえたい人
向くのは、投資の基本を短い1冊で押さえたい人です。
積み立てや分散を「なぜやるのか」知りたい人にも合っています。
一方、分散すればいちばんよい結果になると考える人には向きません。
分散は、いちばんを取るやり方ではなく、大きく外さないためのやり方だからです。
2018年に出た本なので、日本の制度の話は、つみたてNISAとiDeCoのころの補足にとどまります。
失われた10年の主張は支持、そのあとの13年は逆だった
本では、2000〜2009年の「失われた10年」でも、分散と毎年のリバランスでお金が約2倍になったとしています。
本と同じ割合で分けた場合と、アメリカ株だけの場合を比べました(債券はアメリカの10年国債で代用)。
| 期間 | 分散・毎年リバランス | アメリカ株だけ |
|---|---|---|
| 2000年1月〜2009年12月 | 1.77倍(年5.90%) | 0.96倍(年−0.38%) |
| 2010年1月〜2023年9月 | 2.40倍(年6.56%) | 4.98倍(年12.39%) |
失われた10年については、判定は「支持」です。
ただし、そのあとの13年あまりは、アメリカ株だけ(4.98倍)が分散(2.40倍)の2倍を超えて増えました。
- リバランス:株60%・債券40%で、1871年からの20年の期間(1,593通り)のうち、毎年戻したほうが値動きが小さかったのは88.8%(一部支持)
- 債券:1871〜2022年で株が下げた42年のうち、債券が上がった年は90.5%。ただし2022年は両方とも下げた(一部支持)
- 積み立て:2000年1月から毎月積み立てると10年後は+11.6%で、一括は−3.7%(支持)
編集部は、分散のよさは「勝つ年」より「大きく負けない年」に出ると見ています。
出典:Kenneth R. French Data Library/Robert Shiller のデータ(計算は2026年10月24日)
投資の全体を短い本でつかみたい人はこちら:『投資の大原則[第2版]』(Kindle版、Amazon)
『ほったらかし投資術』は日本での始め方を学ぶ本
『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』は、山崎元さんと水瀬ケンイチさんが書いた本で、2022年に朝日新書から出ました。
山崎さんはお金の運用に詳しい経済評論家、水瀬さんはインデックス投資のブログで知られる個人投資家です。
5冊のなかでは、日本の口座と商品の話をいちばん詳しく書いています。
『ほったらかし投資術』で学べること3つ
- リスクを取るお金を、全世界株のインデックス・ファンド1本にまとめる考え
- 投資する額を「1年で最悪どれだけへるか」から決める考え(第2章)
- コストの差が長い期間で大きくなるわけと、暴落でも売らない構え
向くのは、時間をかけたくない人
向くのは、投資に時間をかけず、仕事や生活を先にしたい人です。
NISAやiDeCoで何を買えばいいか、迷っている人にも合っています。
個別の株を選んで、市場より大きく増やしたい人には向きません。
注意点は、第2章の新NISAの説明が、2022年に出たときの予定の形だということです。
| 項目 | 本の説明(2022年のときの予定) | 実際の新NISA(2024年から) |
|---|---|---|
| 年間の枠 | 年122万円(つみたての1階20万円と、2階102万円) | 年360万円(つみたて120万円と、成長240万円) |
| 枠の使い方 | 2階で投資信託を買うには、原則として1階のつみたてが条件 | 2つの枠を一緒に使える |
本の考えはそのまま使えますが、枠の金額と条件は金融庁のページで確かめてください。
「最悪3分の1」とコストの主張は支持
本では、株は1年で最悪3分の1ほど減ることがある、と見込んでいます。
当方の計算では、1990年からの全世界株(円建て)で、1年の成績が−33.3%より悪かったのは422通りのうち2.4%でした。
本の前提から出した割合(約2.3%)とほぼ同じで、判定は「支持」です。
ただし2008年3月からの1年は−51.1%で、見込みを超える下げも起きています。
| 信託報酬(年) | 30年後の金額 |
|---|---|
| 0.1144% | 2,609万円 |
| 1.323% | 2,064万円 |
1996年9月から2026年8月までの30年で、元本360万円に対して差は545万円になりました(判定は「支持」)。
信託報酬とは、投資信託を持っているあいだ、毎年かかる手数料のことです。
- 「全世界株1本でいい」は一部支持:36年(1990〜2026年、円建て)ではアメリカ株が47.6倍、全世界株が20.9倍
- ただし1997〜2003年に始めた10年は、すべて全世界株が上回った
→ 関連:オルカンかS&P500か|円建て36年のデータで検証した結果
出典:Kenneth R. French Data Library/日本銀行のデータ(計算は2026年10月19日)
日本で何をどう買うかまで、1冊で知りたい人はこちら:『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(Kindle版、Amazon)
『JUST KEEP BUYING』は一括か積み立てかをデータで学ぶ本
『JUST KEEP BUYING』は、データサイエンティストのニック・マジューリの本で、日本語版は2023年にダイヤモンド社から出ました(訳:児島修)。
前半はお金のため方、後半は投資の話で、本文は約15.9万字あります。
『JUST KEEP BUYING』で学べること3つ
- お金をためるのを先にする時期と、投資を先にする時期の見分け方(第1章)
- まとまったお金は、分けて入れるより早く入れたほうが有利なことが多いわけ(第13章)
- 安値を待つより、決まった額を買い続けるほうが現実的なわけ
向くのは、お金の入れ方に迷う人
向くのは、まとまったお金をどう入れるか迷っている人と、安くなるのを待って買えずにいる人です。
値下がりへの不安が強い人には、合わないところがあります。
一括が平均で有利でも、暴落の直前に入れてしまうことはあるからです。
計算の中心はアメリカ株で、日本の制度の話は訳者のあとがきだけにとどまります。
一括と底値待ちの主張は支持
一括は、まとまったお金を一度に全部入れるやり方です。
本では、分けて入れるより、一括で入れたほうがよいことが多いとしています。
| 始めた時期 | 通り | 一括が勝った割合 |
|---|---|---|
| 1926年7月から(2026年8月までのデータ) | 1,191 | 73.4% |
| 1997年1月〜2019年12月(本と同じ期間) | 276 | 75.4% |
本の数字は76%で、判定は「支持」です。
- 底値の月を前もって知っていても、40年の毎月の積み立てが勝った割合は72.0%(765通り)
- 底値から2か月遅れて買う場合、積み立てが勝った割合は97.1%
- 日本株(円建て)に1990年7月から毎月1万円:2026年8月に元本の4.64倍。ただし、最後に元本割れだったのは2013年2月で、約22年半かかった
元本割れとは、入れたお金よりも、今の額が少なくなった状態をいいます。
日本株ではアメリカと違い、一括より積み立てのほうが結果がよかった点は、本にない視点です。
→ 関連:一括投資か積立か|『JUST KEEP BUYING』を100年で検証
出典:Kenneth R. French Data Library/Robert Shiller のデータ(計算は2026年10月17日)
まとまったお金の入れ方に迷っている人はこちら:『JUST KEEP BUYING』(Kindle版、Amazon)
『FIRE』はお金の使い方と4%ルールを学ぶ本
『FIRE 最強の早期リタイア術』(書名のまま。以下『FIRE』)は、クリスティー・シェンとブライス・リャンの本で、2020年にダイヤモンド社から出ました。
著者はカナダで働いていたエンジニアの夫婦で、30代で仕事をやめるまでのやり方を書いています。
インデックス投資の出口、つまりためたお金をどう使うかまで書いた本です。
『FIRE』で学べること3つ
- 支出を見直して、お金をためる速さを上げる考え
- 資産から毎年いくら使えるかの目安になる「4%ルール」(第10章)
- 仕事をやめた直後の下げ相場に備える「現金クッション」の考え(第11章)
向くのは、早く仕事をやめたい人
向くのは、早く仕事をやめたい人と、老後にためたお金をどう使うか考え始めた人です。
使う割合を一度決めたら、相場が下がっても見直したくない人には向きません。
注意点は、北米の話が中心で、日本の税金や年金・NISAの話がないことです。
4%ルールは30年なら支持、50年ではもつ割合が下がる
本では、資産の4%を物価に合わせて増やしながら毎年使っても、30年もつ確率は95%としています。
| 期間 | 始めた時点の数 | 尽きなかった割合 |
|---|---|---|
| 30年 | 1,473 | 97.1% |
| 40年 | 1,353 | 94.3% |
| 50年 | 1,233 | 87.8% |
30年では本の数字をやや上回り、判定は「支持」です。
50年では約8回に1回は尽きており、早くやめる人ほど、4%はゆとりのない数字になります。
- 日本株だけ(円建て)で4%ずつ30年使うと、尽きなかった割合は57.9%
- 全世界株(円建て)では、30年の始点75通りのうち、尽きた例はなかった
- 現金クッションは、資産に上乗せして持てば失敗が減った。ただし同じお金を投資に回したほうが、結果はよかった(一部支持)
→ 関連:4%ルールは95%もつのか|米国150年分のデータで検証した結果
出典:Robert Shiller のデータ/French Data Library/総務省 消費者物価指数(計算は2026年10月20日)
ためたお金をどう使うかまで考えたい人はこちら:『FIRE』(Kindle版、Amazon)
この本が向かない人と、そのときの代わり
5冊とも、合わない読者がいます。
デメリットを先に知っておけば、1冊目でつまずかずにすみます。
新NISAの今の金額を知りたい人
5冊とも新NISAが始まる前に出た本なので、今の枠の金額は本からはわかりません。
対処は、制度を金融庁のページで、考えを本で学ぶように分けることです。
個別の株や配当で増やしたい人
5冊はどれも、市場全体を安く持つやり方の本です。
個別の株を選ぶやり方や、配当を受け取るやり方は書いていません。
そのときは、個別の株や高配当株を扱う本を、別に選ぶほうが目的に合います。
→ 関連:高配当株の本おすすめ|配当太郎とヘムの増配株投資をデータで比較
→ 関連:株の本おすすめ中級者向け|日本株の個別株の本をデータで比べる
読む時間が取れない人
長い本は、読み終えるまで5時間ほどかかります。
時間がないなら、7.1万字ほどの『投資の大原則』で全体をつかみ、気になった本だけ足していく読み方が合うでしょう。
アメリカのデータが日本でも通じるか気になる人
4冊はアメリカのデータが中心ですが、日本株はアメリカとは違う動きをしました。
当方の計算では、1990年7月〜2026年8月の円建ての年率は、アメリカ株が11.3%でした。
同じ期間で、全世界株は8.8%、日本株は3.4%です。
対処は、本の結論を使う前に、日本の数字を検証記事で見比べることです。
1冊目を選ぶ手順と、目的別の読む順番
1冊目は、次の4つの手順で選ぶと迷いません。
前提として、ここでの本選びは学ぶためのもので、買う商品を決める手順ではありません。
1冊目を選ぶ4つの手順
- いちばん迷っていることを1つに絞る(口座と商品/持ち続けるわけ/お金の入れ方/使い方)
- 比較表の「学べること」の列で、その迷いに当たる本を選ぶ
- 「分量と読む時間」の列で、読み終えるまでの時間を確かめる
- 出版年を見て、制度の話は金融庁のページで新しい数字にそろえる
読み終えたら、比較表の「学べること」を、自分の言葉で話せるかで確かめます。
話せないところがあれば、その本の検証記事の数字を見ると、主張の中身をつかみやすくなります。
初めて投資する人の順番
- 『ほったらかし投資術』で、口座と商品の選び方をつかむ
- 『敗者のゲーム』で、持ち続けるわけを固める
- まとまったお金があれば、『JUST KEEP BUYING』で入れ方を考える
投資を続けていて、出口を考えたい人の順番
- 『投資の大原則』で、分散とリバランスを見直す
- 『FIRE』で、資産を何年かけて、毎年どれだけ使うかを考える
→ 関連:取り崩し方の例は 老後の資産形成はS&P500一本でいい|6,500万円を定率3%で取り崩す方法
まとめ|インデックス投資の本は目的で1冊目を決める
- 迷ったら『ほったらかし投資術』。日本での始め方まで1冊でわかる
- わけから納得したいなら『敗者のゲーム』。「最良の10日」の主張は100年のデータでも支持
- お金の入れ方なら『JUST KEEP BUYING』、使い方なら『FIRE』、短く全体をつかむなら『投資の大原則』
- 5冊とも新NISAの前に出た本なので、制度は金融庁のページで確かめる
次にやることは3つです。
- 比較表で、今の迷いに合う1冊を選ぶ
- 金融庁のNISA特設ウェブサイトで、今の枠と条件を確かめる
- 読み終えたら、本の主張を当サイトの検証記事の数字と見比べる
迷ったらこの1冊から:『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』(Kindle版、Amazon)
- → 関連:新NISA1800万円は何年で埋まるか|月10万で15年、月5万で30年
- → 関連:15年で5,187万円貯めてもFIREは無理だった|月10万円積立シミュレーションの結果
- → 関連:老後の資産形成はS&P500一本でいい|6,500万円を定率3%で取り崩す方法
- → 関連:投資本の読む順番|初心者におすすめの1冊目を目的別に
この記事は書籍を紹介するもので、特定の銘柄や商品の売買を勧めるものではありません。
投資の判断は、ご自身の責任でお願いします。
検証の数値は2026年10月17日〜25日に計算したもので、データの期間は各表のとおりです。
